第10章 しなやかな社会へ 情感資本によるしなやか社会づくり ⑩
【内容】 1.効率だけでは、幸せな社会はつくれません 2.MINYOは、一人ひとりが始められる文化です 3.情感資本が、しなやかな社会を育てます 1.効率だけでは、幸せな社会はつくれません 本シリーズは、「効率が悪い」と言いたいわけではありません。 むしろ、効率はこれからも社会に欠かすことのできない基盤です。 医療も、防災も、交通も、行政も、効率があるから私たちの暮らしは支えられています。 しかし、効率には得意なことと苦手なことがあります。 効率は、物を届けることはできます。 けれど、人に生きる意味を届けることはできません。 効率は、時間を短縮できます。 けれど、人との信頼や愛着を短期間で育てることはできません。 効率は、利益を生み出せます。 けれど、人の喜びや哀しみを分かち合うことはできません。 だから成熟社会では、「効率か文化か」という二者択一ではなく、「効率と文化」という二つの豊かさが必要になります。 効率が暮らしを支え、文化が人生を支える。 この二つがそろって初めて、人は安心して未来を描くことができるのではないでしょうか。...
5 時間前読了時間: 4分
第9章 情感資本という新しい豊かさ 情感資本によるしなやかな社会づくり ⑨
【内容】 1.豊かさには、もう一つの「資本」があります 2.MINYOは情感資本を育てます 3.成熟社会は、情感資本を育てる社会になります 1.豊かさには、もう一つの「資本」があります これまで私たちは、「豊かさ」をさまざまな資本によって支えられてきました。 お金や土地、建物といった資産は「経済資本」です。 人と人との信頼やネットワークは「社会資本」と呼ばれています。 どちらも、社会にとって欠かせないものです。 しかし、成熟社会では、それだけでは説明できない豊かさがあります。 例えば、「この街へ帰ってくると安心する」という気持ち。 「この人たちと一緒にいると元気になる」という感覚。 「この店があるから、この街が好きだ」と思えること。 これらは、お金では買えません。 人とのつながりだけでも説明できません。 そこには、その場所で積み重ねてきた思い出や、共に過ごした時間、分かち合ってきた喜びや哀しみがあります。 つまり、人や地域には、長い時間をかけて育まれる「情感の蓄積」があるのです。 私は、この蓄積を「情感資本」と呼びたいと思います。...
2 日前読了時間: 3分
第8章 MINYOが情感を社会の力へ変える 情感資本によるしなやかな社会づくり ⑧
【内容】 1.情感は、一人のものではありません 2.MINYOは、人と地域の関係を育てます 3.小さな作法は、社会の豊かさになります 1.情感は、一人のものではありません 私たちは、情感を「個人のもの」だと考えがちです。 嬉しかったこと。 悲しかったこと。 悔しかったこと。 感動したこと。 確かに、それらは一人ひとりの心の中で生まれます。 しかし、その情感は、人と分かち合われた瞬間に少し性質が変わります。 例えば、誰かと一緒に桜を見ると、「きれいですね」という一言だけで、その景色は思い出になります。 地域のお祭りでは、「今年も無事に開催できたね」と喜びを共有します。 お気に入りのお店を友人に紹介すると、その店は自分だけの場所ではなく、みんなの居場所になります。 つまり、情感は共有されることで、人と人との間に新しい意味を生み出します。 日本文化は、このことをよく知っていました。 だから、歌い、祝い、祈り、語り合う作法を育ててきたのです。 MINYOもまた、その知恵を現代に受け継ぐ作法です。 一人の感情を、みんなで分かち合えるものへ育てていく。 そこ
4 日前読了時間: 3分






















