第5章 参加デザインとは何か 参加デザイン ⑤
【内容】 1.設計するのは「イベント」ではなく「関係性」である 2.参加には「深さ」がある 3.参加デザインは、あらゆる「場」に応用できる 1.設計するのは「イベント」ではなく「関係性」である 「参加デザイン」と聞くと、多くの人は参加型イベントやワークショップを思い浮かべるかもしれません。 しかし、本シリーズでいう参加デザインは、それらとは少し意味が異なります。 参加デザインとは、人と場との関係が、一度きりの利用で終わるのではなく、少しずつ深まり、やがて主体的な参加や共創へと発展していくプロセスを設計することです。 つまり、設計する対象はイベントそのものではありません。 人と場との「関係性」です。 従来の集客では、「イベントを成功させること」が目的でした。 魅力的なプログラムを企画し、多くの人を集め、満足して帰っていただくことが評価されてきました。 もちろん、それは今でも重要です。 しかし参加デザインでは、その先を考えます。 イベント終了後にも、「また来たい」「もっと関わってみたい」「誰かに紹介したい」という気持ちが生まれ、人と場との関係が少
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第4章 集客ビジネスは、どう進化してきたのか 参加デザイン ④
【内容】 1.「集める」ことが最大の目的だった時代 2.「満足」から「関係」へ 3.これからは「参加を育てる」時代へ 1.「集める」ことが最大の目的だった時代 集客ビジネスは、時代とともに少しずつ進化してきました。 かつて最も重要だったのは、「いかに多くの人を集めるか」でした。 新しい施設をつくる。 有名な出演者を招く。 大きなイベントを開催する。 広告を出して来場者を増やす。 こうした取り組みは、高度経済成長期から人口増加の時代にかけて、大きな成果を生み出しました。 評価指標も、とても分かりやすいものでした。 来場者数。 売上。 チケット販売枚数。 施設の稼働率。 つまり、「人を集めること」が、そのまま成功を意味していたのです。 もちろん、この考え方は現在でも重要です。 しかし、人口減少や市場成熟が進む中で、「集めること」だけでは事業の持続性を確保することが難しくなってきました。 集客は、ゴールではなく、関係づくりのスタートになったのです。 2.「満足」から「関係」へ 次に重視されるようになったのは、「また来てもらうこと」でした。...
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第3章 参加デザインは、すでに始まっている
【内容】 1.スポーツは「観戦する場所」から「参加する街」へ 2.劇場は「鑑賞する場所」から「世界観を楽しむ街」へ 3.成功の共通点は「参加デザイン」にある 1.スポーツは「観戦する場所」から「参加する街」へ 横浜スタジアムを本拠地とする横浜DeNAベイスターズは、近年、日本のプロスポーツ界でも特に注目される成長を遂げています。 その背景には、強いチームづくりだけではなく、「参加の仕方」を変えたことがあります。 かつてのスタジアムは、試合を観戦するためだけの場所でした。試合開始前に入場し、試合終了とともに帰宅する。それが一般的な利用スタイルでした。 しかし現在は、その体験が大きく変わっています。 試合前には横浜公園でイベントが開催され、キッチンカーやグッズショップを楽しむ人がいます。 試合を観戦しない人でも、公園の雰囲気を味わい、チームカラーに包まれた街を歩くだけで、ベイスターズとの接点を持つことができます。 試合後も、周辺の飲食店や商店街で余韻を楽しむ人が少なくありません。 つまり、試合は一日の体験の中心ではありますが、そのすべてではあ
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